ルーズ品とのお付き合い。

皆さんも専門店やオークションで中古プレモを入手されていますでしょうか?

ゲットしてみたら、関節ユルユルだった!なんて事、ありませんか?
今回はこういうルーズ品対策について。

まず、患者さんに御出で頂きました。
海外オークションでゲットしたルーズ品の大群の中にいた兵士。


「ハイ、こんにちは」


かなり重症です。
ペイントは剥げ剥げ、首はしっかりしているものの
両腕はプランプラン、腰も緩くなってしまって
常に前傾な感じで実に痛々しい。

では、まず関節ユルユル対策から。

先天的に緩いプレモもありますが、
大半は沢山遊んだ末の摩耗によるユルユルかと思われます。
ここでご用意頂きたいのが

 

 

瞬間接着剤


画像は白くならない(曇らない)ロックタイト460

 

固める気か!!!

とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、
「瞬間接着剤グリグリ療法」は他の可動フィギュアの世界では
緩くなった関節パーツを補強するために結構普通に行われている治療法。


腰の場合、矢印の箇所(反対側にも)に
ハミ出ないように瞬間接着剤を流し込みます。
まあここなら多少ハミ出ても大して目立ちません。

流し込んだら、ひたすら脚を動かして下さい。。

いえ、貴方の脚じゃなく、プレモの脚です。
(わかってるっつーの)

クイックイッと脚パーツを動かしていると
(動く範囲内をしっかり往復させて下さい、まっすぐと座った状態です)
次第に動きが重くなってきます。
しばらく動かし続けて、動かしている間に接着剤が固まれば治療完了です。
かなりしっかりした関節に戻ります。


油断すると普通に固まってしまうので気をつけて下さい。
数分動かしていれば大丈夫だと思いますが
万が一、動かなくなってしまっても責任は負えません。
自己責任にてお願い致します。

腕の場合は腕の付け根に流し込みます。
ハミ出したら跡が残っちゃいました。
曇らない瞬間接着剤なら、もうちょっと綺麗に仕上がるかもだし
そもそもハミ出し過ぎました。
先端が細いタイプならもっと上手く出来そうですね。
(とりあえずこの後、細かいサンドペーパーで仕上げておきました。)

流し込んだら、腰の場合と同じく
可動範囲内をグルグル動かし続けて下さい。
グルグル回していると、同じようにだんだん動きが重くなってきます。
で、しばらく動かし続けている間に接着剤が固まれば治療完了。

腕のほうが如実にガッチリした関節具合になりました。

以上が関節ユル対策です。
この兵士は首はしっかりしていたので助かりましたが
緩かったら分解して、一度首回りのパーツを外して治療して
また分解して、とかなり面倒臭い事になるトコでした。
首まわりに何もついていないプレモなら、同じように首の隙間に接着剤を流し込んで
グリグリ動かしていれば治療出来ると思います。


ついでに剥げ剥げになったペイントを修復...しようと思ったけど
コレは失敗に終わりました。
手元にあったリキテックスの銀色で補修してみたのが上の画像ですが
乾いたあと、指でこすったらリキテックス取れちゃいました。
素材との相性が悪いのかな。
これは後日また各種塗料を試してみようかと思います。


お大事にー。

もちろん中古だけじゃなく、新品でユルいプレモも修復可能です。
他にもっといい方法があるかもしれませんが
現状、我が家ではこの治療方法で修復しております。
ご参考になれば幸いです。

それと、中古プレモをゲットしたら
消毒液で洗浄する事をオススメ致します。
マキロンとかをティッシュにつけて、全体を拭いたり。
前の持ち主がどういう扱いをしていたか解らないし
綺麗に見えても消毒液で磨いたら、結構汚れが落ちた、なんて事も。

以上、主任のプレ・モビ子でした。



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