作例右側がズームレンズの広角側17mmで撮影、右は同じようなレイアウトになるように調整して望遠側70mmで撮影したモノです。
まず注目して頂きたいのが、オジサンとモミの木の位置関係。
広角側では随分後ろにあるモミの木が、望遠側だとすぐ後ろに迫ってきています。
これが「望遠の圧縮効果」(後述)。
逆に広角側では、本来の位置関係より遠近感が誇張されているので、実際のセットよりも広い印象を与える写真になっています。
次にオジサンにご注目。広角側のオジサンが「ブニョっ」とゆがんでいるのがお分かり頂けると思います。ちょっと魚眼レンズのゆがみに近いですね。
一方、望遠側では、ゆがみもなくスマートな実際のイメージに近い写真になっています。
このため、正確さが求められる商品撮影や、バストアップくらいのポートレートには望遠レンズが使用されます。
ピントに関しては、広角側が若干深いですが殆ど同じ結果。レンズと被写体の距離が近ければ近いほどピントが浅くなるため、近づいて撮影した17mmと、離れて撮影した70mmでは同じようなピント具合となります。
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