1974年に誕生したプレイモービル。当初はフィギュアの手首が回転しない仕様。
※この最初期のフィギュアはパッケージにKLICKYと表記されており、セットに含まれる人数を伝える単位(?)にもなっていました。

素材のプラスチックが現在の素材に比べると硬く、可動もややぎこちない個体が多いのも特徴、顔のバランスも現在のものと比べるとやや中央に寄っています。

2年後の1976年にスカート姿の女性フィギュアが登場、こちらも手首は回転しません。
手首が回転するようになるのは月日が流れて1981年。この年に登場した子供フィギュアがプレイモービル初の『手首回転仕様』となり、
翌82年に大人フィギュアも仕様変更され、手首が回転するようになります。
なお、当時の商品は製造販売の期間が長かったため、手首が回転するようになる、という大きな転換期を「またいで」製造販売されていたセットも多く、発売当初は手首非回転フィギュアが入っていたセットが82年以降の生産分は新仕様のフィギュアに変更されていることが多いようです。

このため、この時期のヴィンテージ商品に関しては『パッケージと実際の商品で手首の仕様が異なる』事が珍しくありません。

※更にこの82年辺りに生産されたセットでは『1つのセットの中に手首可動、非可動の新旧フィギュアが混在』しているモノすら存在しています(当時は新旧混在を別段問題視もしていなかったのかもしれません)。

※この頃、日本にも現地法人『日本プレイモビル』が進出、明治ビスケットプレイモビルが有名でしたが短い期間で撤退、エポック社が輸入代理店になるものの、こちらも長くは続かず、空白期を経て2000年頃の増田屋〜アガツマ期、更に10年近い空白の後、2018年のホットトイズ輸入代理店参入に至ります。
82年の「手首回転仕様」に続く大きな変革が89/90年に登場する『新デザインの女性フィギュア』、造形で表現された『靴』『素足』などで、90年代以降の『髪型やヒゲパーツの多様化』『多彩なプリント』と共にプレイモービルのフィギュアが様々な個性を得ていく流れへと繋がります。
00年代に入ると女性フィギュアにマイナーチェンジが入り、89/90型の腰のくびれ(?)を排したストレートな体型に。これが2021年現在でも女性フィギュアの基本形となっていますが、89/90型もエプロン姿の女性が登場する際に時折復活しています。
以降、フィギュアの基本スタイルに大きな変更はありませんが、バリエーションとして
後に『着せ替え女子』やスポーツ系でも使用される2010年登場の『水着スタイル』や、2012年に登場した短足パーツのドワーフ脚、脚可動を排した女子限定のスリム体型(2014?)など、様々なスタイルが追加され、2015年にはプレイモービルをモチーフにした映画『SUPER4』に合わせて
スリムボディも登場。これは後にコラボシリーズにも採用されています。
※FI?URESで実験的に使われ始めた『プリントのみで構成された顔』も、今では珍しくない存在です。
かつてメーカーから『プレイモービルにそぐわない』と明言されていたキャラクター物の展開も始まり(恐竜も!)、ラインナップも本当に賑やかになったプレイモービル。今後の展開も楽しみです。

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